沖縄慰霊の日に平和の祈りを捧げます
沖縄県は、今日「慰霊の日」を迎えました。糸満市摩文仁の「逓魂の塔」においても郵政・情報通信関係者による慰霊式が行われましたが、コロナ禍の下、規模を縮小されたことから出席を見送りました。東京から祈りを捧げ、犠牲になった御霊に哀悼の誠を捧げます。
本日の沖縄全戦没者追悼式で、沖縄県立首里高等学校3年高良朱香音さんが読んだ平和の詩「あなたがあの時」の一節。「前略~ あなたがまだ一人で歩けなかったあの時 あなたの兄は人を殺すことを習った あなたの姉は学校へ行けなくなった あなたが走れるようになったあの時 あなたが駆け回るはずだった野原は 真っ赤っか 友だちなんて誰もいない あなたが青春を奪われたあの時 あなたはもうボロボロ 家族もいない 食べ物もない ただ真っ暗なこの壕の中で あなたの見た光は 幻となって消えた ~中略~ あなたが声を上げて泣かなかったあの時 あなたの母はあなたを殺さずに済んだ あなたは生き延びた あなたが少女に白旗を持たせたあの時 彼女は真っ直ぐに旗を掲げた 少女は助かった ありがとう あなたがあの時 あの人を助けてくれたおかげで 私は今 ここにいる あなたがあの時 前を見続けてくれたおかげで この島は今 ここにある あなたがあの時 勇気を振り絞って語ってくれたおかげで 私たちは 知った 永遠に解かれることのない戦争の呪いを 決して失われてはいけない平和の尊さを ありがとう ~後略」
高良さんの平和の詩を読み返し、今日の慰霊の日に改めて誓う。「平和がすべての礎」を必ず守ります。