私が今、思うこと

またも政権の暴走を許していいのか

 48日間の臨時国会が昨日(12月10日)閉幕しました。通常国会に引き続いて安倍政権の暴走が繰り返され、国民を置き去りにした国会論戦は、怒りを通り越して虚しさしか残らないものとなりました。
 とりわけ、首相の日程ありきで、まるで国会が政権の下請けに成り下がったような振る舞いは、熟議を尽くして野党の理解を得る努力あってこそ「良識の府」と言われてきた参議院の権威をおとしめたと言わざるを得ません。
 特に、出入国管理法の改正は、この国の将来の有り様を問う重要な法案であるにもかかわらず、重要な事項は省令に先送りするなど、国民の不安や課題にはまったく答えずに成立を最優先させた姿勢を断じて許すことはできません。
 政治不振を招いた森友・加計問題も臨時国会を通じての議論はなく、首相や与党が積極的に問題を解明させるどころか、国民が忘れ去るのを待つかのような姿勢も到底看過できません。
 その他にも、問題発言を繰り返す閣僚や政治資金収支報告書を何度も訂正する閣僚の資質そのものが、今の安倍政権を体現していると強く指摘しておきたい。
 このままでは民主主義がどんどん劣化していく。政権の暴走を許してはいけない。