私が今、思うこと

第203回臨時国会閉会

 第203回臨時国会は、立憲民主党など野党4党による12月28日までの会期延長動議を衆議院議長に申し入れたものの、諮問を受けた衆議院議院運営委員会では与党の反対多数で否決され、延長されることなく閉会しました。
 新型コロナウイルス感染症が全国的に感染拡大し、重症患者数が増加傾向にあるなかで、病床数がひっ迫し、悲鳴をあげている医療現場にどのような支援を行うのか。外出自粛要請や飲食店の営業時間短縮が要請され、年を越せない困窮している国民にどのような支援を行うのか。GoToトラベルを感染症防止対策と経済対策との両立で今後も継続させて良いのか。予備費7兆円をどのような支援策に活用するのか。国会で審議しなければならないことは山積しています。
 また、「桜を見る会前夜祭」では費用の一部(約900万円)を安倍前首相側が補てんしていたことがわかり、時の首相が約1年にわたりウソの答弁を重ね、国会を軽視し国民を欺いていたのであれば、到底容認できるものではありません。
 さらに、公設秘書が議員本人に何ら相談も確認もせず、高額の費用を勝手に補てんし、収支報告書に記載しない判断を行ったのが事実であれば、安倍前首相の管理監督責任は極めて重いと指摘しておきます。安倍内閣では閣僚の「政治と金」による逮捕が相次いでおき、閉会直前には元農林水産大臣による贈収賄疑惑が報じられていました。
 これまでの国会論戦において、立法府の行政監視機能をないがしろにしていたことを、時の官房長官であった菅首相は他人事のような答弁でありました。さらには、日本学術会議の任命拒否問題でも最後まで納得できる説明もありませんでした。
 4日に行われた菅首相の記者会見では、日本のリーダーとして国民の立場に立った切実な訴えや勇気づける言葉は最後までありませんでした。本気で国民に向き合わない首相にこの国のリーダーを任せられません。来年の通常国会で徹底した追及を行っていきます。